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金木亭犀斗『鮫講釈』 第4回藤沢宿全日本素人落語フェスティバルより

金木亭犀斗

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[0:01]え、続いてはですね、金木亭斎藤さん。 福岡県からお越しでございます。 演目、サメコーシャ。

[0:31]ありがとうございます。九州は福岡県からやってまいりました金木亭斎藤と申しまして、え、私この藤沢市に来るのは生まれて初めてでございます。 え、こちらの江ノ島だとか、えっと、湘南もですね、あの、我々九州人からしても大変有名なところでして、そのようなところで落語ができるというのは非常に光栄に思う時代でございまして、 え、そんな藤沢市にちなみまして、私の法典は海を舞台にした落語で一席お付き合いいただきたいと思いますが、 サメという魚は今も昔も、え、猛威を振るう存在ではございますが、え、今でですね、ま、あのサメの肉を刺身にして食べる地域もあるそうでございまして、 え、ところがですね、昔はと言うと、これを生のまま食べることができなかった。非常に腐りやすいそうでして、そこで蒲鉾にしてよく食べていたんだそうでございます。 で、このサメの肉を蒲鉾にするという時には、ま、今みたいにミキサーなんて便利なものはございませんので、蒲鉾屋の職人が両手に包丁を持ちまして、 とやたらめったら に叩いて刻んだそうでございます。 ですので、この蒲鉾屋というのはうるさい店の代名詞だったそうでございまして、ペラペラとよくしゃべる人間に対しておめえ蒲鉾屋みてえな野郎だななんて悪口が流行ったんで。 そんな話がございまして、まあこの話をまあどっか頭の片隅にでも置いといていただければなと思うわけでございますが。 男一度は伊勢と吉原という言葉がございまして、お伊勢参りに行くのがこの江戸の人間の夢だった自分のお話でございます。 江戸とふたりを含めたお客人を乗せた船が尾張の熱田から伊勢の桑名まで海峡七里の船旅でございまして、 おい、あんた。船ってのもたまにはいいもんだろう。 大丈夫かなにこの船君にくるっとひっくり返ったりしねえかな。何言ってんだよ。 んなこた滅多にあるわけねえじゃねえか。おお! なんだ今のは、うん?あれ?これ船止まってんじゃねえか。 おい船頭。船頭さんよ、こんな沖合いの真ん中で何船なんか止めてんだよ。 おお!これはえらいことが起きた。なんだよそのえらいことってのは。 いや、これはお客人の前だがえらいことになった。皆じっと話を聞いてもらいたい。 実はこの辺りにはな、なんとも性悪サメが噛とをくってな。これが人間に一度だか三年に一度だか分からんが、集まって寄り合いをするんや。 で、その寄り合いをしている最中にちょうど通りかかった船を襲いかかってな。 サメたちで周りを囲んで少しも船が動かんようになっちまう。え?サメ? 本当だよ、海の中真っ黒じゃねえか。ところどころに三角の背びれも見えるしよ。 このまま行くとどうなっちまうんだよ。このまま行くとサメが船をガリガリっと齧って。 それから?船が割れてブクブクっと沈んで。それから?皆パクパクっとサメの餌となる。おいおいおいおい冗談じゃねえよ。 これ一体どうしたらいいんだよ。誰か一人生贄になってもらって海へ飛び込んでもらえると皆助かるっていう伝説が。 やだ伝説だねそれ。冗談だってそんなこと初めて聞いたよ。何で乗る前に教えてくれなかったんだよ。 何を言うとる、乗る前に教えたら誰もこの船には乗らん。正論出してきてんじゃねえよこの野郎。 どうだ、どこなんだよ。この中から一人生贄をだ。そうだよ。 客が飛び込むことなんかねえんだよ。船頭が飛び込めばいいじゃねえかよ。ははは、そいつはだめだ。 俺はサメたちと顔馴染みじゃ。顔馴染み?やだねサメと顔馴染みだなんて。 とにかくこの中から生贄をだ。一体どうやって決めたらいいんだよ。うん、何でもいい。 何か持ってるものを海へ放り込んでもらいたい。大体は流れるがな、中に一つだけサメにバクっと食われるものがある。 その人がサメにみこまれた証拠。生贄だ。なるほど、何かポーンと投げてバクっと食われたらそいつら生贄ってわけか。 当たったらおい、誰か先にやってやろうってやつは。おい誰か居ねえか。おい誰か。 ちっ。名乗り出るやつなんていねえよな。しあねえ。 だったら俺がこの手拭いを放るからよ。行くぞ。よいしょ。行け。 おお流れた流れたきれいに流れてったよ。よし。おい勘、おめえもなけど。 振れた。だったら俺はね、こいつで持って、よいしょ! おお。おめえのもまたきっちりと綺麗に流れてった。え?おめえ一体何放ったんだ。 ああ俺?俺はね、質屋の札。質屋の札?それゃ流れるわけだよ。 おめえのは流れなかったことねえもんな。よしみんな放っちまえ放っちまえともう船の上は 大騒ぎでございまして、あっちでポイポイこっちでポイポイと投げてるうちにみんな流れていっちゃった。 最後に残りましたのが年の頃なら356。黒紋付に羽織袴を履いて切籠の背の高い男でございまして、 え、この人が最後に懐から懐中を取り出してそれをポンと海へ放り込んだ。すると、どこによりますが、サメの三角の背びれがべっと飛び出し、 その貝殻にガブッと噛みついた。わー!

[6:14]あの人だけサメにパクパクされるのやめろそういう言い方するの。おい船頭、この人で間違い ない。そうかい。ええ、そういうわけでございますからね。あなたの命でもって、これだけ皆の命が助かるってわけなんですよ。 食い込までたですからはねどうか一つ飛び込んでいただくわけには。いえいえ、私は別にこんなに未練があるわけではございません。 実は私は旅回りの講釈師でございまして、修業し直すために上方へ向かう道中にこの出来事でございます。 きっと私の芸はもう必要がないと神様がおっしゃっているのでしょう。 皆様のために飛び込みたいとは思います、しかし、私も好きでなったこの商売、どうせ死ぬなら最後に一世一代の講釈を申し上げたいと思いますが、いかがでございましょう。 はあ、芸人の持てないらいもんだよ。死ぬ前に講釈やってんだってよ。止めるわけにはいかねえやな。ええいいですよ。聞きましょう。で、何やるんです。 あれもやりたいし、これもやりたいし、一つに決めることができません。 ありとあらゆるものを混じり合わせた総合講釈。五目講釈。初めて聞いたね、五目講釈だっけ。 あまり長いのはいけませんよ。サメが怒りますんでね。え、じゃあもうそれでお願いしますよ。さあ皆声かけてやれ声かけてやれ。 よいしょ。待ってました。待ってました。待ってました。サメも待ってますよ。余計なこと言うなお前は。 お許しをいただきまして根性なごり一席申し上げお別れでございます。 まずは赤穂義士討ち入りの模様から。さてと、その夜は元禄十四年うちた時刻しみつの軒のうに降り積る雪の明かりが味方たいまつ。

[8:10]地蔵さんで、ダンダラダラ染め白木綿の袖印。銀の短冊へにつけ、表には朝の巧みの神がけらいなんの何がし強年何歳。苦労のため打ちと立て待つれば、 大野の背中に結びつけ、半休なぎなたくだやり手やり転でとひっさげてうちいったれば、中にもさ。 大高玄吾殿がえりを船下ろし手もなく破る表も微塵のる幸いに一時にどっと打ちいったれば、 本大将を大石蔵之助殿が山が龍な神代と名押しとめ大四常に舞ったり。 やあ! そのから物は音にも着け近は寄って目にも見や、やあ我こそは水レンサ三国にさる物ありと呼ばれたる徳が神安を心開かせて、 その物ありと呼ばれたる大東右京を侵害し、強病三年なり。いげよ、最後のいっせん見届けご時有志の手本に背を下ろす。すぱすぱすぱすぱばばばばばば と盛り出す。 そのうち早くも一言だかのいただに小の石を押し止め、真東に小手をかざしてながむれば、 真っ先に尽き流れたる館の板にはみな目印な縄文のぶじえらにく。卑怯、寸のまる。初鍋の台判なり。 ボタン桜木はぎはやめ。イノシカチョウに赤やろし。或いは桐に任天堂と描きてもあり。 遠くはこに手近く見届け、見でごんぞう銭と小をか立て直したる時、前人の対象が、 大岡越前の神忠助。兄、兄、なんかこの話おかしいよ。 忠進グラの対象に大岡一伝が出てきたよ。いい加減黙って聞いてなって。言ったろ、五目講釈だって。

[10:39]後天なりとはシゲのコマにきりんの蔵おいて、うち旗がりうちあげうちすむ波やにきては見て、遥か彼方の大きなをを皆せば、 山もなかなか遠けれど、蔵を一つあたりまで駒波間に乗り入れて、しげとの指にかぶらえ楽器と違え、あたかを奏えく満月の如く弓いっぱいに出しおり、 今日、きっと放てばあやまたず、大木の要を抜きてポーンと中天高くひらひらと舞い上がった大木のまとに、 敵も味方も一時にどっと上がった歓声に、ともは漸々顔をで、身国のためだ構わずで遅れてくるなと目に涙。 後に心を残すでもばはそこをのぜ。袖振り払って安べが千里一ときとらのこ橋に、 と駆けつけてくるは赤谷の馬だ。 明けに触って倒れてるおじ勝手のその首かきらんと恩顔をよくよくみ立て待つれば、 とぼぼまにすげし年は定めし我が子の年か。この君一人助けたて勝ったる生け様負けにはならず、 ひとまずここを落ちのびようと涙で通す、とさじさいまんだじゃ。 大い魂今わと牛わかつるせつろおさんを胸に抱き、これ千発今まさか申すとようか聞き朝ませよ。 昔々その昔しいのき林のすぐそばに小さなをうちがあったとさ。父は元京都のさんにして、せいばあどうなけぞ。あたがたんと申せしが、 我がはは33歳のりに、楽がの夢を見てはるめるが故、たたきめの体内をいてひときより。 樹げむずげむ五むごすりきりてがたり水去る水去る待ちるま、ふりまつくでるところにるところ。矢倉工事の裏工事。パいこパいこパいこ乗りない。 ぐうりん大ぐうりん大のポっとるピーだのととどなの長急名の調布と。もしはねるなり。 なんてばたばたばたばたのよせをしまして。ありがとう。藤沢市最高でございます。 ありがとうございます。そんなことをやっておりますと。え、先ほどまで海面を漂っておりましたサメが1匹2匹と姿を消していきまして、 おっ、なんだ今度は?あれ?船動き出してんじゃねえかよ。おい船頭、船動き出したぞ。 はあ。これはえらいことが起きた。えらいことだよ本当に。俺たち助かったんだよ。 いや、あんたえらいよ。よくやったよ。あ、これきっとあんたの一心がために通じたんだよ。サメに通じたもんが人間に通じねえわけねえんだから大丈夫だよ。 あんたもこれからもやっていけるよ。いやあよかったよかった。ともう船の上では人間たちが大盛り上がりでございまして、 一方で収まらないのがサメの方でございまして、おい集まれ。前まで来やろう。おいサメたち、いいからいいから集まれこの野郎。 おのおのおのおのなんかおらもすっごい怒ってるみたいだけど、これ行った方がいいかな。行った方がいいよ。行かねえとますます怒っちゃうよ。 大丈夫?一緒に行こうちゃって。あの親分どうかしました。どうかしたじゃねえこの野郎。 何生贄に込んだり一人も飲まずに帰ってきてんだよ。親分、その間にいなかったから分かんねえんだよ。 怖かったんだよ。何が。怖かったんだよ。あんなこのサメ氏のどこが怖いんだよ。え?講釈師? しまった。あまりばたばた叩くから蒲鉾屋だと思った。

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